えみこ通信

老いても安心して暮らせる町に|やざわえみこ通信

vol.60

2013.8.29発行

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TOPIX1:8月定例議会のご報告

今期限りで勇退を決めている多田市長にとっては最後の議会。そして私にとっても改選前のあわただしい中での議会でしたが、いつものように議案に対する総括質疑、一般質問を行いました。市長から提案された議案は、平成24年度一般会計、9つの特別会計、上水道事業等の歳入歳出決算の認定を含む28 議案はすべて原案どおり可決。議員提出議案として議員定数の削減、委員会条例の改正等が行われました。

財政調整基金ようやく10億6630万
2千円に・・・
財政調整基金とは、収入を調整したり、急激な税の落ち込みや災害などに備えるためのお金で、一般家庭の預貯金に当たるものです。一般的には、標準財政規模の10~15%が適正額とされています。平成24年度普通会計決算状況では、八潮市の標準財政規模は157億5141万4千円。2桁になったとはいえ、10%にも満たない。平成23年度末には3億3千万円の残高で、金額ベースで 県内39市中最低額だったこともあった。仮に、財政調整基金が枯渇し、緊急の財政出動が必要となったら、他の事業の予算執行停止・予算組み替え等もあり得るため、結果的には市民生活に大きな影響が出ることは必須です。
9月1日告示の市議会議員選挙から
議員定数1 減に・・・
定数削減については、私は、議会開会日に2名減とする案を提案。しかし、議会運営委員会で否決された。7月30日の立候補者説明会の出席者が定数と同じ22名。このままでは無投票の可能性が高まり、否決した議員らが、市民からの無投票批判をかわすため、最終日に1 減とする修正案を提出、可決された。私は1 減ではなく2 減案にすべきと、修正案には討論をして反対した。2名削減しても、近隣市との人口・面積に比べ八潮市は議員数が多い。来月1日に行われる市議選から適用されることに・・・。

8月議会 やざわえみこ4期目最後の一般質問

小型家電リサイクルと障害者の就労支援について
障がいのある方が、自立した生活を送る為には、障がい者年金の他に4~5万円の収入があれば何とか暮らせると聞いている。 今年4月から施行された『小型家電リサイクル法』を契機に、伊勢原市では、市が回収した小型家電を福祉事業所で解体し、その売却益によって障がい者の工賃の増加を図っている。 手作業による丁寧な分解・分別で有用な資源の回収が一層図られるだけでなく、作業工程を障がい者が担うことによる社会参加の促進という効果も期待されるとのこと。本市でも実施できないか。
伊勢原市の事業は、小型家電リサイクル法の施行を受けて、神奈川県が障がい者の社会参加の促進を図るモデル事業として市町村に提案しているもので、今年1月から開始している。八潮市の福祉作業所で処理する場合、作業スペースや保管場所、分別に伴う指導者の確保、また現在リサイクルプラザでの解体作業の減少に伴う作業員の雇用問題等、検討課題が多い為、今後、関係部所と協議したい。
小学校での「命の授業」の実施について
昨年、八條中での小中一貫教育の研究発表会で助産師による感動的な「命の教育」を参観させていただきました。また、今年6月には大瀬小学校で、6年生とその保護者を対象に、修学旅行の説明会と同時に開催された「命の授業」も参観させていただきました。現在、すべての中学校で実施されているそうですが、小学校ではまだ少数と伺いました。いじめによる自殺者の報道が後を絶たない中、市内全小学校での「命の授業」の実施について伺います。
既に市内2校の小学校でPTA等の協力で開催しており、開催後の児童の感想文からも大きな成果があると認識している。今後、市内校長連絡協議会等の関係機関と協議の上、検討していきたい。
投票率向上と選挙公報について
7月21日の参議院選挙における八潮市の投票率は48.07%。県内72市区町村中66位。9月には、市長選・市議選もあることから、投票率向上についてと、選挙公報等について質問しました。
・視覚障がい者用に、9月選挙から音声による選挙公報が配布されます(ただし希望者のみ)
・八潮市内の成年被後見人の数は男性22名女性22名。このうち参議院選挙で投票した方は、男性2名女性1名の計3名。
・9月8日の選挙では、市HPのトップページに選挙公報の項目を設置し、ワンクリックで閲覧できるようにする。

やざわえみこの意見

「選挙」は、私たち国民が主権者として,政治に参加し、その意思を政治に反映させることのできる最も重要な機会です。憲法や法律では,選挙が公正に行われ,私たち国民の意思が正しく政治に反映されるために,選挙の5原則(普通選挙、平等選挙、秘密選挙、自由選挙、直接選挙)が定められています。 従って、この5原則が達成される為には、障がいを持っている方も選挙に参加できる環境整備が大事です。今回の選挙から、ようやく八潮市でも視覚障がい者用に音声の選挙公報を希望者へ配布することになったことはうれしいが、希望する、しないに関わらず、障害者手帳保持者118名(平成25年3月末)全員に送付すべきと思います。町田市では、紙の選挙公報でも、新聞をとる家庭が減っている為、確実に届けたいと、戸別に送付しているとか・・・。 また、小金井市のように高齢化に配慮した拡大選挙公報も検討すべきです。投票率が上がれば、民主主義のコストとしては安いのでは・・・。

TOPIX2:議案質疑について

提出された議案について、議案の提出者(市長か議員)に対して、議案の内容や提案の理由などについて疑問点や不明な点を尋ねることを言います。議案質疑は、行政チェックの最も重要な役割の一つとされているのに、八潮市議会では本会議場での議案質疑(総括質疑)を行う議員はごく少数です。 私は毎回欠かさず行っていますが、今回は11件について質疑。その主なものを紹介します。

昇任試験の男女比を可視化へ
毎年、決算の資料として「主要な施策の成果報告書」というのが配られます。職員の昇任試験の合格者には、人数しか記載されておらず、男女比がわからない。政策決定の場に、2020年までに女性を少なくとも30%という国の計画(自治体も)の目標達成のためには、男女比の可視化は必要です。今回の質疑で、次年度から男女比を記載することに。
市内のDV相談が増えている
平成24年度の相談件数は219件。主なものは、精神的暴力98件、身体的暴力53件、経済的暴力46件。精神的暴力の59件は再来の相談とか。また緊急一時保護の4件とも子どもを連れて保護されるケースだったとか。 今年6月には、DV防止法第3次改正案が成立し、今後は同居中またはかつて同居していた交際相手にも適用される。尚、法の施行は来年1月頃になる予定。DVは犯罪です。悩んでいる人はまず市役所内の「DV相談支援室」へ電話で相談して!
健康長寿サポーター事業が始まります。市の養成目標人数は340人。あなたもサポーターに・・・
埼玉県の「健康長寿埼玉プロジェクト」が、今年度新規事業として「健康長寿サポーター」制度を創設。これは健康に役立つ情報を草の根レベルで広める取組で、八潮市では「八潮市いこい体操」「ウォーキング講習会」「介護予防教室」「健康講座」など7講座を予定している。講座受講者には修了証「健康長寿サポーター応援ブック」が交付 される。詳細は保健センターへ(TEL:995‐3381)

忘れられないこと・・・

2011年12月、八潮駅南口に大型パチンコ店が開店した。 建設計画を知った5月連休明けからチラシ配り、反対署名集めに奔走した。賛同署名は6266筆。これだけ多くの反対署名にもかかわらず議会は「建設反対」の請願を否決した。 この時のことは、今でもネットで見られます。「固定資産税が増えるから、良いじゃない」と言った方もいましたが、目先の収入に目がくらんでいては、本当に良いまちづくりはできない。

大瀬出張所の廃止は妥当だったか

昨年4月から廃止された消防署の大瀬出張所。関係7町会から提出された存続要望書には、5171筆の署名があった。
潮止橋東詰地域には中川小以外の公共施設は消防署の出張所だけでした。唯一の医療機関であった潮止橋医院も閉鎖状態。高齢化した地域では、出張所の存在そのものが地域住民の安心につながっていた。
平成24年度、潮止橋東詰地域への救急出動は174件。うち心肺停止は8件。いずれも現場到着時には既に心肺停止状態だったという。しかしこの8件のうち4件は病院搬送された。平成25年度は7月22日現在で、既にこの地区へは44件の出動があり、うち1件は心肺停止で不搬送の事例だった。
火事でも、救急搬送も現場到着に1分でも早い方が良い。草加市は6分体制、八潮市は8分体制。緊急の場合、この2分の差はかなり大きい。心肺停止でも病院搬送されたケース等、仮にもっと早く現場に到着していたら・・・もしかして助かったのではないかと考えると、大瀬出張所の廃止は悔いが残る。
消防の広域化についても、消防整備力が圧倒的に遅れている八潮市との広域化に、草加の議員から疑問の声が出ているとのこと。当然です!広域化以前に、「まずは八潮市の消防整備力充実が先」と所管の委員会で訴えました。
この消防署出張所の件については、当初、一緒に存続を要望していた共産党の池谷議員が、出張所の廃止予算計上について賛成だった。
もちろん、私は反対。賛成は、存続署名をして下さった多くの地元住民に対する裏切り行為に等しいと思いますが・・・。
もうすぐ選挙が行われます

TOPIX3:あなたはどんな議員を選びたいですか?

期待される八潮市議会の役割
2000 年に施行された地方分権一括法以来、国と地方の関係は対等となり、原則「八潮市のことは八潮市で決める」という時代になった。その結果、十分ではないものの財源移譲も進んできた。2012年「地域主権」一括法の施行により、国の義務付け・枠づけの見直しが行われ、同時に多くの都道府県事業も市町村へ権限移譲された。地方議会は国会と違い、市長も議員も選挙で選ばれる二元代表制。従って与党、野党という立場でなく議員は是々非々の立場で市長の政策をチェックすべきで、様々な市民ニーズを政策として提案し、議決態度についても市民が納得できる説明責任が必要です。
議会に使われている税金
2012 年度決算では、議会費は2億7909万9645 円で一般会計の0.9%。市民一人当たり3,283 円が使われています。議員報酬は月額38万円。(県内38 市中20位)私の場合、住民税、国保・介護保険、(少し前までは年金)を別途支払うため、手取りは、平均30万円位です。政務活動費が年間10万円(近隣市では最低金額)支給されますが、資料購入代、勉強会参加費、先進地への行政視察費にも足りず、個人通信「えみこ通信」発行費(年間約125万円)はすべて自費です。
八潮市議会の現状
私が初めて議員となった平成9年は八潮市議会の議員定数は26。今回の定数1減によって21に。それでも近隣市に比べると議員一人当たりの人口・面積は少ない。会派の人数に関係なく発言時間は平等ですが、正式会派は2 名以上となっている為、代表者会議、議会運営委員会には一人会派はオブザーバーの立場でしか出席できないし、発言する場合は許可を得なければならない。千代田区議会、国分寺市議会等では一人会派でも正式会派として認め、最近は会派制そのものを廃止する議会も出ていることから、改善が必要です。議会改革は大変遅れていて、毎年、早稲田大学マニフェスト研究所が全国規模で行う調査では、八潮市議会は769位(1371 議会中)と平均以下です。議員個人や会派の市議会報告の定期的発行や、HP、ブログ等で発信している議員はほんの一握りで、情報発信についても低調です。議会基本条例もなく議会報告会も実施せず、議員同士の政策研究等もできていません。
こんな議員・議会でありたい
4期16年の市議会議員の経験から、自戒も込めて、私が考える望ましい議会や議員の姿を列挙してみます。
  • ★憲法99 条に従い、差別に敏感で基本的人権を守り、平和を求め育てる議会・議員
  • ★市民との協働を進める議会・議員(市民活動の現場に参加し、政策につなげること)
  • ★誰にも負けないくらいの得意分野を持つ議員
  • ★議会での審議や行政との対話など情報発信されるすべての会議に出席する議員
  • ★疑問に思ったこと、わからないことはすぐ調べ真実を求める姿勢。集めた情報をわかりやすく市民に提供する議員・議会
  • ★女性と男性議員が半々の議会
  • ★謙虚さと誠実さを持つ議員 etc

「えみこ通信第60 号」発行おめでとうございます

やざわさんは、16年前に市議会議員になってから、ずっと『やざわえみこ通信』を発行し、市政の状況を皆様にお伝えして来ました。それをお読みになった方、また、市議会を傍聴なさった方には、やざわさんがどれだけの精力を注ぎ込んで市政に関わってきたか、良くお分かりいただけると思います。今のように、色々な問題が山積して、日本がこれからどちらの方向に進んでいくかわからない時期には、市政に関わる議員は、世界情勢・その中の日本の情勢にしっかりとした認識を持っていることが要求されます。八潮市で、子ども、若年層、中高年、高齢者が安心して暮らしていく為に、今後もやざわさんに期待したい!
やざわえみこの会会長 高木 宏子(後谷診療所医師)